共永興業にて・・・

日本で最初に静態保存機として「払い下げ」された
148号機がある、「共永興業」は・・・
大阪市営地下鉄中央線 
九条駅を下りたところにあります
硝子張りの社屋内に、奇麗に管理されています。

動輪、車輪、ロッド類に丁寧に油が差され、
再塗装はされているものの、
あまり手は加えず
良好な姿を保っています。


全面硝子張りなので、
晴天だとハレーションが強くて
撮影が難しいんですよね。

曇りの日がお勧めでしょうか?


初めて来た人のために、
丁寧な説明書きがあります。
その隣には「煙突」が・・
予備部品かと思いきや、尋ねると・・

「こりゃ、ゴハチ(C58)のやな。」
(係員 談)


テンダー後ろにある、ナンバーフレートの数々・・
使われた当時のままで、ずらりと飾られています。

隣の交通科学博物館は磨かれて再塗装されたものですが、
こうしてみると、貢献してきた蒸機達の「形見」としての
重みがありますね。
往年の「特急」達のヘッドマークが!!


中に入りますと、数々の動輪が置かれています。
ここでも奇麗に磨かれて、油も丁寧に塗られているんですよ。
(だから、手に触れないのです)

共永興業の頁にはこう書かれています

「情熱や努力の大切さを呼び起こす象徴的な存在。
この美しくも強靭な精神力を秘めたSLが、
創業以来一貫した当社の企業精神なのです。」

(共永興業前会長  西野 公庸氏の言葉

蒸機を「ただの飾り」で終わるのではなく、
強い「鐵の生き物」として見せてくれる姿勢に、
大変感動しました。

本当、各地で保存されている蒸機管理の、
お手本として貰いたいですね。


戻ります

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